張り込みのテクニック
張り込みは探偵の調査の中でも長い時間をかける重要な調査です。
地味なイメージがある張り込みですが、張り込み調査には体力、集中力、忍耐が要求され失敗のリスクも大きい難しい調査なのです。
張り込み調査に入る前にどんな場所で張り込むのか準備をするために必ず予備調査を行う必要があります。
あらかじめ調査しておくことが、失敗のリスクを軽減することに繋がります。
予備調査では以下のような場所の選定や状況の把握を行います。
・ターゲットのいる建物の出入り口が確認できること
・ターゲットの顔が認識できること
・ターゲットからこちらが視覚になっていること
・交通量、道幅、駐車可能か
この予備調査によって調査方法が変わってきます。
立ちんぼの張り込み
立ちんぼとは路上で立ったままターゲットを張り込むことです。
車では入っていけない道路や駐車できない場所、また車では目立つ住宅街やオフィス街などではこの方法で張り込みます。
しかし何時間も同じ人間が同じ場所に留まっているのは明らかに不審なので立ちんぼでの張り込みを行う際は、周囲に溶け込むような格好をしたり不審に思われない業者に変装したりと準備が必要です。
また第三者に話しかけられたり、気にかけられているようでしたら、咄嗟の説明をしたりその場所を離れる必要があります。
あらかじめ状況に合った架空の設定を用意しておくのが良いでしょう。
車での張り込み
車の中からターゲットの張り込みを行う方法です。
周囲からも目立たず顔も見られずにターゲットを張り込めることができます。
ただし、周囲の状況などにより張り込みが不利に働く場合もあり注意が必要です。
住宅街に何時間も同じ車が止まっているのは怪しいし、第三者に車のナンバーを覚えられてしまい通報される危険もあります。
いずれにしても探偵調査の張り込みは、目立たず、周囲に溶け込み、臨機応変に現場対応できることが大事です。