聞き込み調査のテクニック
聞き込み調査というと刑事ドラマのワンシーンを思い浮かべる方が多いでしょう。
程度は違えど探偵にとってもこの聞き込み調査が必要になってくる場面もあります。
聞き込み調査は、張り込み・尾行調査を繰り返した後に対象者の情報をその周辺の人物から得るための重要な調査です。
調査対象者本人やその近隣住民に直接会って、聞き込みをすることを「直調」といいます。
対象者本人に直接接触するのはできるだけ避けますが、どうしても必要となった場合には本人に直接当たる例外もあります。
近隣住民に聞き込みを行い場合は、事前に下調べをした上で話をしてくれそうな人を見つけることが必要です。探偵だと名乗れば相手は警戒するか、怪しまれるかのどちらでしょうがあまり好感は持ってもらえません。
状況に応じて名乗って良いか悪いか見極め、架空のストーリーを作ったり探偵と気づかれないよう周到な準備をすることが大切です。
また、聞き込みの際には欲しい情報を上手く引き出すよう誘導する技術が必要です。
相手が男性であれば若い女性の探偵が聞き込み調査にいったり、信用を得るため足繁く何度も通ったりすることも時には必要となってきます。
情に訴えかけた十分な理由を用意し、相手に話しても仕方ない様な状況を作ることも重要です。
調査対象者に話が伝わらないように口止めも必要になってきます。
「他言無用」「絶対に秘密」などといっても人の口に戸は立てられないのが現実です。
他言されても調査対象者に怪しまれない人物になりすましたり、菓子折を持参するなどし慎重に行動しましょう。
電話だと顔が見えない分、相手に警戒され怪しまれて情報が得られない場合もありますが、遠くにいる人間や顔を見られずに調査できる利点もあります。
顔が見えない分、焦らず慎重に言葉を選び、徐々に相手の警戒を解いていかなければいけません。
いずれにせよ、自然な話の流れの中で、相手に疑いを持たれないように、さりげなく必要な情報を聞き出すのがプロの探偵の仕事なのです。