喫茶店で始まった修羅場

20代 男性

勉強とか集中したい時によく喫茶店の壁際隅の席に座って読書なり、勉強なりをするのを習慣をしていたのですが、先日、恐ろしく面倒な修羅場に巻き込まれてしまいました。
その日は新書の本をゆっくり読みたくて、本屋近くの行きつけの喫茶店で読書をすることにしたのです。
壁際の隅の席が空いていたのでそこに席を決めて飲み物を注文し、読書に集中して暫くしたころ、隣の席が埋まりました。
チラリとみると女性1人と対面して座る男女の計3人。
なにやら不穏な空気というかピリピリとした雰囲気が伝わってきて、読書ではなくその3人が気になってしかたなくなってしまったのです。

話している内容もどうやら浮気した男とその相手の女を責める女性という構図。
ただ、ものすごく聞いていて苛立ったのは、浮気男とその女のバカみたいな会話です。
浮気された女性は、怒りを抑えつつも理性的に浮気男を責めているのが良く分かる。
盗み聞いていると、浮気男は浮気相手と一緒に女性の怒りに耐える様子を見て笑っているんです。
別れたいから、これまでに男の代わりに払い続けていた金額を耳をそろえて返してほしい。
女が勝手に部屋にあがり、盗んでいった服や時計を返してほしい。
どれもまっとうな女性のセリフなのに、浮気男とその女は「くれたものだろう？貰ったものだし、返す義務はない」 なんて言い出した瞬間、自分は関係ないのに怒鳴りそうになってしまいましたね。
自分がそうする前に女性が動いていました。
女性が2人耐えかねて立ち上がったと思った直後、自分の席含め周囲を囲んだ男女。
「お前最低な奴だな。金輪際お前との付き合い辞めるわ。借りた金今ここで返せよ」 みたいな事を男女のうち1人が言っていたので、おそらくサークルか何かのメンバーだったんだと思います。
浮気男と女はそれに気づくと怖気づいて女と一緒に逃げるように店から出ていきました。
その後を追う数人の男女の他、男が居なくなってはじめて泣き出す女性とそれを慰める友人らしく女性。 お店にいた全員の視線がその場が集まっていまいたね。
浮気発見という現場ではなくて、浮気制裁という修羅場でしたが、初めてで結構印象深い出来事でした。