- 星 公平
- 認定臨床心理カウンセラー。国家資格キャリアコンサルタント。
コミュニケーションルーム「THE BRIGE」代表。
大学卒業後、大手総合物流企業に入社し、営業、経理、総務からクレーム対応まであらゆる職種を経験。
その後、指導教育責任者として多くの従業員と個別に対面し指導・助言・メンタルケアに携わる。
大学で学んだ心理学の振り返りとカウンセリング理論(ロジャース、エリクソン)の勉強を独自に開始し、2010年に臨床心理カウンセラー及びキャリア・カウンセラー資格を取得して独立。
THE BRIGE
URL:http://counsellor-navi.com/infos/index/00421/
対面カウンセリング:金曜日 出張・訪問カウンセリング:木曜日、日曜日
TEL:080-5401-7587(12:00~17:00)
MAIL:memory-of-rfk@ab.auone-net.jp
救いは、秘密が守られる相談場所があること
過去に、キャリアコンサルタントだけに従事していた時期がありました。その時、キャリアアップを願う背景に、現職場に対する理不尽な思いがあることがわかったのです。根本的な改善を行いたくて、心理カウンセラーの資格を取得をしました。
職場に対する不満はどのようなものがありますか?
長時間労働を始め、人事の処遇や待遇があります。日本では、睡眠時間を削ってまで働くことを美徳とする企業風土が未だに消えません。環境や待遇が悪くなるのを恐れて、長時間労働が辛くても、社内で相談できないことが多く、問題です。
長時間労働の場合は、労働基準監督署に相談する人もいますよね。
行政に訴えたところで動きは鈍く、情報が社内に流れる可能性は高いと思っていいでしょう。
当社の相談室のように、絶対に、秘密が守られるところがあればいいですね。
情報が筒抜けの場所ではなく、安心して職場の不満をぶつけられる相談場所が、会社の外に必要なのです。
カウンセリングの導入を前向きに検討
当社では、本格的なカウンセリングの導入を前向きに検討しています。家出は何度も繰り返すことが多く、アフターフォローの必要性を認識しています。
探偵とカウンセリングの連携は、過労自殺防止にも大きく役立つと考えられますね。
社会人の家出には、星さんのようなキャリア関連のプロフェッショナルと連携することが重要だと感じています。リストラされたことを家族に黙っていて、調査で判明というケースもありました。事実を伝えるだけでなく、その後のケアも視野に入れていきたいと考えています。
本人にとって理不尽な転勤やリストラと思えるケースは、話をよく伺うと人事側の説明不足に起因しています。その上で、人事の意味を前向きにとらえると、納得できることが多々あるのです。
安倍首相の働き方改革が話題になっていますが、民間ベースでも、連携して支援をしていく時代が来ています。これは、我々リーディングカンパニーの役割だともいえます。相談できる場所を提供し、存在を発信していくことが、今後の課題と捉えています。
- 精神障害の出来事別労災決定件数
-
出展:厚生労働省「平成27年度 過労死等の労災補償状況」より
- 精神障害に係る
労災請求・決定件数の推移 -
出展:厚生労働省「平成27年度 過労死等の労災補償状況」より
星さんはキャリアコンサルタントと心理カウンセラーの両方をされていますが、その理由は何でしょうか?