墓場まで持っていく妻の不貞

50代 男性

結婚し、子どもにも恵まれ昨年末子を嫁にだしました。
新婚以来の夫婦水入らずの穏やかな時間が来ると思っていた矢先、 ちょっとした悪戯心で受けた診察で、私が無精子症だと判明したのです。
これまで育て、それぞれに家庭を持ち独立した子ども三人も限りなく私の子どもではないという診断でした。
それを知った時の衝撃は計り知れません。
妻を問い詰めたい衝動にも刈られましたが、これまで数多くの幸せな思い出と、時折遊びにくる孫達と過ごす妻の、「おばあちゃん」の笑顔をみていたら、昔の事などどうでも良くなっていきました。
どんな理由であれ、妻は長年こうして私の傍に寄り添ってくれ、これから先も一緒に手を携えて生きていくのです。
妻の偉大さ、有難さ、愛おしさはこの年になってヒシヒシと痛感しています。
なので、私が今回知り得た事実は、このまま黙って墓場まで持っていこうと思っています。

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