妻と結婚して26年経過しました。

50代 男性

現在、52歳男子。
妻と結婚して26年経過しました。

13年前私が39歳のとき、とある地方へ転勤となり所属部署の責任者となりました。

会社から責任者に認められたこともあり、仕事への意欲だけがいっぱいで異動先へ向かったものです。
順調に仕事は成績を伸ばし、会社もこの異動に間違なかったと喜ばれました。
ある日、支社長が所属部署へ視察に訪れその晩は部署員全員で支社長と会食することになりました。

2次会まで席を設けていただき、滞りなく楽しく会食は終了しました。
ここで別れた支社長は宿泊先のホテルへ帰りました。

私ども所属部書の人間はともに軽い挨拶をして、互いにタクシ-にのって見送りしたのです。
このとき部署員の事務員が、私のそばから離れないのです。
私が彼女に、じゃ明日またな。と声をかけ帰りのタクシ-を拾おうとすると、「……好きなんです。」
私は、彼女の態度が少々事務所の中で変化していたのに気がついていました……まずいな、仕事をしに来た街なのに。

そう頭の中で思いながら、彼女の言葉は耳に聞こえなかったように手を振り笑って歩き出しました。
タクシ-を止めて乗り込み一件落着。と思っていたのですが……

私が赴任してから半年後、赴任前から情報として耳にしていたとおり彼女は結婚することになりました。
結婚して退社するという情報がありましたのでこのまま何事もなく進むだろうと思っていました。
彼女が私に対して、「好きなんです」と言葉にしてから3ヶ月後に彼女は結婚しました。
そのまま退社すると思っていたのですが、会社の仕事を継続したいと言ってきたのです。

それを断ることは特にできる理由もありません。
そのまま事務の仕事を続けていきました。

12月になり忘年会の季節になりました。
このとき私は大失敗を犯してしまったのです。

思えば私は彼女からずっと狙われていたと思うのです。
仕事を残してはいけないと思い、休日にも事務所へ出かけて仕事をしたりすると、なぜか彼女が現れ差し入れを持参したりします。

単身赴任をしていた私はついついその差し入れを受け入れていました。
でも、やましい気持ちはありませんでした。本当に仕事のことだけを考えている男でした。
しかし12月の忘年会、彼女の術中にハマったのです。
酔が回った私の目が覚めると彼女のクルマの中にいました。
あとは想像におまかせします。

そうしてとうとう私は堰が切れたような流れに向かいます。
彼女は毎日のように私のアパ-トへやってきては男と女の関係を繰り返します。

クリスマスイブの夜、この日も彼女は私の部屋にきました。
彼女の旦那さんは工場勤務でお金の稼ぎがよい夜型勤務をいつもしていたらしいのです。
だから夜は時間があるのです。

部屋で彼女と言葉を交わしてお酒を若干飲んでいると、携帯電話がコ-ルしました。
妻です。それはそうでしょう、いままでなら妻とふたりでイブの夜は街に出て少しは美味しい食事やお酒を楽しんでいたのですから。

電話にでなければなりません。
妻の電話に理由なく出なかったことはないからです。
特に今夜のような日は。

電話に出て妻と話してまもなく、「だれかいる?そばに」と妻が言いました。
否定すると「うそ、だれかいるよそこに、、あなたの話し方、私と話す話し方じゃないよ。誰かに気を使ってる話し方だよ」

浮気は突然明るみにでてしまいました。妻の言葉に回答のお返しもできませんでした。
真っ暗なクリスマスイブってあるのだな、今もそう思っています。
でも、今は妻と仲良く笑い話のネタになっているのですよ。笑って堪えています。あ~

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