自らの不倫体験を書き込む嫁とそれを見つけた私

30代 男性

通販で本を購入する嫁はカスタマーレビューによく書き込みをしているらしく、そこであった反応をよく私に話してくれていた。
ある日ふと「どんなことを書いているのかな?」と気になり投稿欄を見てみると、そこには恋愛小説やレディスコミックに自分の不倫体験を織り交ぜた感想が書かれていた。

嫁のレビューによると不倫相手とは結婚前からの付き合いで、会うのは年に1回。
二人の記念日には必ず会ってホテルへ行くらしく、今年で通算6回の計算だ。
「私達って、まるで織姫様と彦星様みたい」と書いてある……。
その彦星はフリーターで生活能力がなく、30才にもなるのに親に面倒をみてもらって生活をしているらしい。
読み進めると恐ろしいことに、彦星は嫁親の遠い親戚にあたることまで書いてあった。
そして「私には年に一回の楽しみがあるから、その分旦那を大切にしてあげられる」という、俺には分からない斜め上からの書き込みが……。嫁の考えが一瞬で理解不能となった。

嫁と交際していたころ、男にちやほやされていたのは知っていたが、家庭に入ったら落ち着くと思っていた。いや、結婚してから嫁は落ち着いて見えていたし、俺一筋の尽くすタイプの女なんだと思っていた。
しかしそれは年に1回、彦星に会うお楽しみのためだったということになる……。

投稿メールを全て印刷し、その日のうちに探偵に相談。幸いと言うべきなのか、「2人の記念日」の日は近かった。
食事ものどを通らず、(問い詰めてすべてを終わりにしてもいい)と何度も思ったが、探偵に証拠を取ってもらうまでは不利になる動きはしたくないと、じっと耐えてその日を待った。証拠は驚くほど細かくとれ、相手の顔までばっちりと見ることができた。

口のうまい嫁に直接言っても無駄な気がした私は、口実を作り嫁を連れて嫁の実家へ行き、そこですべてを暴露した。
嫁は最初「何のこと?」としらばっくれていたが、探偵からもらった報告書を見せるとそれ以降なにも言わなくなった。
嫁の親は私にひたすら謝り、慰謝料などの条件をすべて受け入れて離婚をするように嫁を叱ってくれていた。

離婚後3カ月もたたないうちに元嫁から「本当に愛しているのはあなただけ」「専業主婦だった私に今更働くところなんてない」といった内容のメールが毎日のように届くが、もちろん返信はしていない。
どうぞ彦星とお幸せにと、心の中で思っている。

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