夫が地域一帯の地主というのもあり、厳格な家柄ではあると思います。

50代 女性

我が家は田舎で、夫が地域一帯の地主というのもあり、厳格な家柄ではあると思います。
私たちの間には一人娘がいるのですが、それなりに厳しくは躾け、大学を卒業した後には、見聞を広げるため数年は都会に出して生活をさせていました。

その娘が結婚したい相手がいます。
と実家に相手の男性と一緒にご挨拶にきたのです。
初見の印象は娘よりも少し年上で、落ち着いた物腰で良さそうな男性。
家にあげ、食事などをしながら話を聞いていると、ゆくゆくは入婿になるという事も娘から聞いて了承はしている。と話していました。
顔合わせは平穏無事に済み、娘と男性が帰路についていた直後。
それまで穏やかな笑みだった夫が急に言い出したのです。
「あの男性との結婚は認めない。婚前調査をする」と。
何事かと聞いたところ、男性は食事を上げ下げするお手伝いさんを一瞥し、食事会の最中も部屋にある骨董品、部屋の雰囲気を値踏みするような雰囲気でみていた。との事。

長年連れ添い、夫の直感は的中するのを知っているので、私は納得。
更に夫は、男性に惚れている娘の目を覚まさせるために探偵に調査を依頼すると、即座にどこかに電話していました。
おそらく、我が家と長年付き合いのある弁護士さんのところでしょうね。
数ヵ月とたたずに、男性の調査書が私たちのもとに届きました。

結果はもちろん、夫が言った通りひどいものでした。
男性は過去に離婚し、子供がいたこと。
離婚時の慰謝料、子供への養育費で借金があること。
さらには、娘以外にもお付き合いをしている女性が2人いたこと。

私たちは娘を急いで呼び戻し、調査書を見せて娘を説得し、別れさせました。

娘自身、揉めることなくすんなり私たちの意見を受け入れたことには驚きましたが、曰く、「お父さんの直感て当たるから、逆に最初に知ることが出来て良かった」と言っていました。

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