相手の家に乗り込んで騒ぎを起こしてやろうと思います。

報告書を見ました。
どうしても許せないので、相手の女性の家に乗り込んで騒ぎを起こしてやろうと思います。
相手が悪いんだからそのくらいやらないと腹の虫がおさまりません。どの程度まで許されますか？

調査員:福田からの回答

原則は不可です。行かないほうがよいということです。
しかし、我慢するわけではありません。
いきなり乗り込んでひと騒動起こせば、気分はスッキリするかもしれませんが、以降何の譲歩も引き出せなくなります。

たとえば、旦那さんが隠していた札束を見つけたとします。隠していたことに腹を立てて、その札束を燃やして灰にしました。
旦那さんにその事実を伝えたら、旦那さんはどうするでしょうか？
灰になってしまった以上どうしようもありません。
弁償しろ！働いて返せ！等々ひたすら攻撃してくるか、一切係り合いを持たないようにするでしょう。
つまり、妥協点がない状態です。
燃やした側は交渉の材料を自分で処分してしまったわけですから攻撃されるだけの存在になります。
交渉する・相手から譲歩を引き出すには「燃やすぞ！燃やすぞ！」と言って燃やさないことです。
旦那さん側は燃やされたらかなわないので「半分あげる」とか「燃やせるもんなら燃やしてみろ！」など札束を取り戻すためにひたすら妥協点を見い出そうとするはずです。

こちらの要求を飲まなければ相手の家に内容証明を送るぞ！送るぞ！と言いましょう。
要求を飲まなければ本当に内容証明を送るだけの話です。
繰り返しになりますが、いきなり最後の手段を繰り出したらダメだということです。
物事には段階があります。
慣れない階段を駆け足で登れば、滑って怪我をするかもしれません。
一歩一歩確実な形で進みましょう。