探偵まめ知識

離活(離婚活動)の心得

テレビドラマをきっかけに離活という言葉が認識され、アラフォー世代を中心に離活をする女性が増加しています。

雇用不安の中、女性が離婚に踏み切る場合、離婚後の生活設計を充分に練り上げておくことが、必要不可欠です。
離活をするかどうかで離婚後の生活が大きく変わってきます。

●離活とは。
最近では婚活の流行と共に離活も増えています。

離活とは離婚活動のことで、パートナーに気づかれないように時間をかけて離婚の準備を進めることです。
後の協議を有利かつスムーズに進めるため、有効な証拠を収集したり、新たな生活のための基盤を作ったりと離婚をするのにも色々と用意が必要なのです。

離活という言葉は昨今のテレビドラマで話題にもなり、耳にする機会も増えたことでしょう。
また、マスメディアで芸能人の離婚が頻繁に取り上げられたり離婚に対してネガティブな印象は薄れ、新たなスタートのための前向きな行動と捉える方が多くなりました。
07年に年金分割制度が施行され、子どもの成長の節目、自立や進学を機に離活を始めるアラフォー世代の女性が増加傾向にあるようです。

【離婚時の第3号被保険者期間の厚生年金の分割制度(平成20年4月施行)】

離婚時の第3号被保険者期間についての厚生年金保険の分割制度(3号分割制度)は、ある一定の条件に該当した場合に、国民年金の第3号被保険者であった方からの請求により、平成20年4月1日以後の相手方の厚生年金保険の標準報酬を2分の1ずつ、当事者間で分割することができる制度です。
●女性だけではなく、男性も

離活をするのは女性だけではありません。

最近では妻の浮気やDVを理由に、男性にも離活をする人が増えてきました。
男性はいきなり離婚に踏み切るケースが多く、その場合、妻が離婚に同意しないと数年にわたってドロ沼化します。
また、離婚の制度は女性に有利なことが多く、男性が受けるダメージは相当なものです。
そのダメージを軽減させるためにも男性にも離活が重要になっています。

●離婚活動の進め方。

離婚を相手に伝える前に準備した方が良いことが色々とあります。
特に浮気やDVの証拠を収集するためには相手に悟られないよう、焦らずに慎重かつ計画的に進めていくことが重要です。

自分の方の準備が出来たら、今度はお互いに離婚前に決めるべきことはすべて決めておきます。
お金に関するやりとりについては公正証書(強制執行認諾約款付き)をつくっておくことが必須です。
まれに早く離婚したいがために慰謝料等を離婚してから決めればよいと思われている方もいるでしょうが、これは極力止めたほうがよいでしょう。相手が突然行方不明になったりするケースもあります。

また、親や弁護士に相談するのは全てが決まってからにしましょう。
離活とは将来的に離婚を考えている、という段階の活動であり離婚が確定している訳ではありません。
離活中に離婚を考え直す機会も生まれるかもしれません。
親や弁護士に相談すれば即離婚の方向に進む場合もあります。
時間をかけて自分の中で今後の状況や生活をどうするか、十分見極めてから結論に至ってください。