探偵まめ知識

ストーカー被害の現状

●ストーカーと日本の法律

特定の他者に対して執拗につきまとう行為を行なう人のことをストーカーと言い、その行為はストーカー行為、あるいはストーキングと呼ばれています。
以前からストーカーは存在していましたが、日本では1990年代に入ってから「ストーカー」の言葉が定着しました。

日本では、ストーカー行為は軽犯罪法や迷惑防止条例でしか取り締まることができませんでしたが、それでは不十分として、ストーカー行為を取り締まる法律として、「ストーカー行為等の規制等に関する法律」
(ストーカー規制法)が2000年に制定されました。

●ストーカー被害の現状

日本のストーカー被害は、認知件数(警察で認知している件数)で1万2000件~1万5000件の間を推移しています。
被害の状況や、被害者・加害者の統計は下記のようになっています。

警察庁による2009年のストーカー被害の認知件数

・つきまとい・待ち伏せ等(7,607人 51.3%)
・監視していると告げる行為(1,092人 7.4%)
・面会・交際の要求(7,738人 52.2%)
・乱暴な言動(3,069人 20.7%)
・無言電話・連続電話(4,453人 30.0%)
・汚物等の送付(139人 0.9%)
・名誉を害する行為(793人 5.3%)
・性的羞恥心を害する行為(987人 6.7%)

【被害者の性別】
・女性 約9割
・男性 約1割

【加害者の性別】
・女性 約1割
・男性 約8割
・不明 約1割

2009年のストーカー被害の年齢分布

【被害者の年齢】
・20歳代(35.0%)
・30歳代(29.2%)
・40歳代(16.5%)

【加害者の年齢】
・20歳代(18.4%)
・30歳代(25.7%)
・40歳代(18.1%)
・50歳代(10.7%)
・年齢不明(16.7%)

被害者との関係

・交際相手、元交際相手(51.5%)
・知人友人(10.5%)
・勤務先同僚、職場関係者(8.7%)
・配偶者、元配偶者、内縁者(8.2%)
・不明(8.3%)
・面識のない相手(5.6%)
・その他(4.2%)
・密接関係者(3.0%)