ドメスティックバイオレンス(DV)の現状
ドメスティックバイオレンス(domestic violence/DV)は、配偶者や内縁関係や両親・子・兄弟・親戚などの家族から受ける家庭内暴力のことを言います。
当初は、家庭内での暴力という意味合いでしたが、同居の有無を問わず、元夫婦や、恋人などの近親者間に起こる暴力全般をDVと呼びます。
一般的に、DVは、一方的な肉体的暴力と思われがちですが、精神面や経済面での支配による虐待もDVと呼ばれます。
【主なDV(ドメスティックバイオレンス)】
・身体的暴力
殴る蹴る、もしくは物を投げつけるなど、身体的に虐待を与えられる暴力
・精神的暴力
無視、悪口、脅すなどの精神的に虐待を与えられる暴力
・性的暴力
セックスの強要やポルノを無理やり見せるなど、性的に虐待を与える暴力
・経済的暴力
生活費を与えず、外で働くことも禁じ金銭的に自由を与えない暴力
・社会的暴力
友人や、実家などの付き合いを制限し自由を与えない暴力
配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律(通称:DV防止法)が2001年10月に施行されましたが、この法律の対象は、「配偶者からの身体に対する暴力(法10条)」であり、夫婦間の身体的な暴力のみが対象となっています。
【警察への相談件数】
2002年 14,140件
2003年 12,568件
2004年 14,410件
2005年 16,888件
2006年 18,236件
2007年 20,992件
2008年 25,210件
2009年 28,158件
DVの相談件数は年々増加しています。
近年では、男性が被害者のDVも増えている状況です。
もし、身近な人の暴力で悩まれているようでしたら、女性センター、福祉事務所、警察署など、DVは様々な機関で相談を受け付けていますので、お近くの窓口に訪問することをお勧め致します。