探偵まめ知識

内縁・同棲・愛人の違い

「内縁」の妻、「同棲」中の彼女、「愛人」関係にある女性・・・
「内縁」「同棲」「愛人」という言葉は日常生活でもよく使われ、どれも男女関係を表す言葉ですが法律上には大きく違いがあります。

●【内縁】

「内縁」とは、婚姻の意志のもとに共同生活を行っている状態で、生活する上で社会的には夫婦と認められていても、婚姻届を出していない為、法律的に夫婦とは認められませんが事実上の夫婦関係をいいます。

内縁と法律上の夫婦との違いは婚姻届出の有無だけで、法律上も内縁は「婚姻に準ずる関係」として保護されています。

ただし、婚姻届を出した正式の夫婦を対象にしたものや、第三者に影響があるような事項に関しては保護されておらず、内縁の夫が死んでも内縁の妻には相続権がありません。

●【同棲】

「同棲」とは、お互い好意のある男女が同居しているという状況です。
基本的には一緒に暮らしているという意味しかないので、結婚の意志のもとに共同生活を行っている内縁関係までには至っていない場合に使われる言葉です。

●【愛人】

「愛人」とは、お互い、若しくは一方に配偶者がいる男女が相思相愛になった状態を意味しています。
不貞行為は配偶者としての貞操義務の不履行を意味しており離婚理由としても規定されています。
したがって、愛人関係にあっても、法律の保護はほとんど受けられません。