尾行のテクニック(徒歩編)
探偵の調査員に欠かせないテクニックである「尾行」。
今回は、探偵が実際に行っている「尾行」のテクニック「徒歩編」をお教えします。
徒歩だけでの尾行はよほど警戒しているターゲットで無い限り、見つかることもほとんどないので素人でも比較的簡単に出来るといえます。
しかし、探偵が行う場合と違って、ターゲットに顔を知られているので、人通りが少なかったり、急に振り返られたり、立ち止まられたりした際には気付かれてしまう可能性が高くなります。
また、徒歩での尾行には他の交通機関を使ったり、レストラン等に入ったりと、交通機関での尾行のテクニックや、張り込みのテクニックもあわせて必要になるので徒歩だけの尾行で終わることは少ない事も事実です。
探偵が尾行する際には、「尾行のテクニック(交通機関編)」でもあるように、タクシーや電車、バスに乗った場合のことにも備えています。
徒歩での尾行で一番困るのが、公共機関やタクシーを使われることです。
歩いていて急にタクシーなど乗られた場合、すぐに後続のタクシーが来れば、刑事ドラマのように「前の車を付けてください」とも言えますが、そんなにタイミング良くはいかないものです。
その際はタクシー会社を調べて電話で確認するなど、その場で臨機応変に対応します。
ターゲットの後ろをつかず離れず距離感を取るのは非常に難しいことです。
また、人間は頭部の視線に非常に敏感なので、ターゲットの頭や顔周辺ばかりを見ないようにしましょう。
ターゲットに「何となく誰かに見られている気がする」と思われてしまうと、敏感に反応しますし、急に振り返った時に目を合わしてしまう結果になります。
変装などもしますが、変装といってもその場に溶け込むような自然な格好をすることです。
テレビのようにいつもサングラスに帽子、ロングコートでは余計に目立ってしまいますので、自然な格好でターゲットに認知されないことが重要です。
服装でも動きでも不自然さがあるとターゲットの視界に入りやすいのです。
尾行をしていると急にターゲットがUターンして来ることもありますが、その際はそのまま横を素通りしていく方が自然です。
ここで焦って急に隠れたりすると不自然なので、ターゲットに違和感を持たれ認識されてしまいます。