探偵まめ知識

探偵事務所は、どのようなことをやっているのでしょうか?

●探偵業法で定められた探偵の業務

探偵事務所は、個人から依頼を受けて身上調査や素行調査を行う企業です。
平成19年6月1日に施行された 『探偵業法』によって、探偵業務は、下記のように定められています。

他人の依頼を受けて、特定人の所在又は行動についての情報であって該当依頼に係るものを収集することを 目的として面接による聞き込み、尾行、張込みその他これらに類する方法により実地の調査を行い、 その調査の結果を該当依頼者に報告する業務
(同法二条一項)

推理小説やドラマなどでは、探偵が殺人事件などを調査していますが、現実には、素行・浮気調査や人探し調査、 法人や個人の信用状況の調査など企業や個人からの調査依頼が主な業務となっています。

●探偵と興信所の違い

探偵事務所は、個人から依頼を受けて、調査を行うのに対し、興信所は企業から依頼を受け、取引先の信用調査を行うものと考えられています。
ただし、探偵事務所と興信所は厳密には業務区分がされていないのが現状です。

●探偵と警察の違い

警察は、公的機関であり、探偵は民間人ですので、探偵は刑事事件に関与できません。
また、警察はご近所トラブルや嫌がらせなどの民事事件に関与できないのに対し、探偵は、主に民事事件を取り扱います。
民事事件はエスカレートすれば凶悪犯罪に発展しかねません。
探偵は、この民事事件を取り扱いますので、事前に刑事事件を防ぐ役割を担っているとも言えます。

●探偵の具体的な調査項目

探偵事務所が取り扱っている民事事件は下記のような項目があげられます。※事務所により異なる場合もあり

浮気調査 ・パートナーの不貞行為の証拠収集を目的とした調査
・離婚を有利に進める・再構築するなど目的を果たすための調査
人探し、家出人調査 ・家出した家族、恩人・知人・初恋の人などの所在調査
・債務者探し・失踪人探しなど
いたずら・嫌がらせ調査 ・いたずらや嫌がらせの証拠を集める調査
・子どものいじめの調査
盗聴・盗撮器発見 ・盗聴器、盗撮器の有無調査
・盗聴器発見器のレンタル
ストーカー対策 ・ストーカーの所在、行動を調査
・警察に提出するための証拠取得
結婚前調査 ・結婚相手の人物や勤務先などの確認調査
・結婚相手の家族や離婚歴などの調査
企業に関する調査 ・企業の信用調査
・法人登記簿、決算書類の調査
その他調査 ・信用調査、筆跡鑑定、指紋鑑定、DNA鑑定、詐欺、特殊工作などの調査