彼氏を紹介してもらったら

20代 女性

大学時代、夏となれば海へ毎日のように出かけていました。
海ではナンパも日常茶飯事。友人たち同様に私もナンパされた男の子と遊びまくっていました。

その中でも特にイケメンだった彼と私は出会ってすぐに付き合うことになりました。
彼は女の子の友達も多くて、浮気の心配もありましたがとにかくカッコよくてマメで優しい彼に私はすでに夢中……彼に嫌われたくない一心で彼に合わせた生活を送っていました。

私は彼に「ナンパが心配だから海にはもう行かないで」と言われていました。彼に「遊んでいる」と思われたくなかった私は、彼に言われた通りに海には行かなくなり、彼が「遊ぼう」と言えばすぐに会える、今思うとかなり都合のいい彼女でした。

夏の終わりごろ、大学の友人からカラオケに行こうと誘われました。
海へも行けず、彼と会うためにバイトも減らしていた私は毎日暇だったため即答でOK!
バイト中の彼に「大学の友達と会ってくる」と伝えると、彼は「俺も会いたかったなー。でもバイト頑張るから、楽しんでね」と快い返事をくれていました。

久しぶりに会う大学の友人に彼氏ができたことを報告すると、友人もこの夏彼氏ができたことを報告してくれました。

カラオケ終わりで友人が「これから彼と会うことになった!」と喜びながら教えてくれました。そして「イケメンだから会ってく?」と誘ってくれたのです。
暇だった私は「会いたい会いたい!」と軽い気持ちで友人の彼と会うことに。


友人と待っていたカフェに現れたのは、なんと私の彼氏でした。
友人は、嬉しそうに彼に手を振り「こっちこっち」と呼び寄せて、私に「彼氏の○○です。イケメンでしょ?」と紹介してくれました。

彼はヘラヘラと私に「始めまして」と握手を求めてきて、そこで私は自分が浮気相手だということを悟りました。
「黙っておけよ」ということだったのかもしれませんが、若かった私はそんなこと出来るわけもなく……。
その場がとんでもない修羅場になったことは今でも思い出したくない思い出です。

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