いつの間にか変わっていた妻
40代 女性私が妻の浮気に気づいたのは、妻の言動の変化でした。
もう半年前の事です。
変化に気づくまで、良くも悪くも平凡な専業主婦でした。
毎日の食事をあれこれ考えたり、毎朝私を送り出して夜は出迎えてくれたりする、ささやかですが私には出来た妻だったのです。
その妻の変化に気づいたのは毎日持たせてくれるお弁当でした。
いつも手作りだった惣菜が冷凍食品に変わったのです。
初めは疲れているのかと思いました。
しかしそれが数日続き、それと同じくして夕食の食事もスーパーで買った惣菜が並ぶようになりました。
なにか私に不満でもあるのかと思い、ある時話をしたのですがはぐらされてしまい話にならず、ひと月ほど悩みました。
原因が分かったのはそれから程なくしてからです。
通勤時、近所の年配の奥さんに呼び止められ、最近日中に頻繁に我が家に止まる車があると教えてくれました。
言葉は濁していましたが、浮気をしているのではないか。という心配に私はショックを隠し切れませんでした。
初めはその疑惑をただ近所の噂でしかないと振り払おうとしたのですが、日々に妻に対する疑いがぬぐいきれなくなり、最終的には興信所に依頼し妻の行動を監視する事にしたのです。
一週間も待ちませんでした。
興信所に依頼した翌日からほぼ毎日、私が日中仕事をしている間に妻は我が家に男を連れ込んでいた証拠が揃いました。
結果を知ると同時に私は家には帰らず、会社近くのビジネスホテルに宿をとり、妻と浮気相手、そして妻の実家に内容証明を送り妻の不貞を白日の目にさらしたのです。
妻は発狂していましたが、その姿は私の知る大人しい妻ではありませんでした。
浮気発覚から俗にいう制裁まで、私の感情の起伏が無くなっています。
離婚した今でも時折、妻の最後の言葉が私を苦しめるのです。
人はあんなにも変わってしまうものだと思うと、周囲の人々と接するのに若干の恐怖を感じています。