私は入院中に知り合った女性と浮気をしました。
50代 男性私は入院中に知り合った女性と浮気をしました。
お互いに結婚していたのでダブル不倫です。
10年ほど前の出来事なのですが、きっかけは互いに入院していた病院の喫煙所での出会いからでした。
何度か顔を合わせるうちに親しく話すようになり、電話番号を交換しました。
私が先に退院したのですが、そのころには私はすっかり彼女の魅力の虜になっていました。
彼女が人妻であることはわかっていたのですが、私自身妻との生活に満たされぬ日々であり、彼女もまたご主人との生活に疲れていたようなのです。
互いの退院後、初めて外で食事をし、カラオケボックスに行った時には、もう二人ともこの先どうなっていくのか止めようにも止められなかったのです。
私は仕事、彼女はお子さんもいる日常の中で、何度も限られた時間を惜しむように密会を重ね、二人で旅行にも行きました。
スリリングなだけに、燃え上がる濃密な時間でした。
その夢のような日々が終わってしまうきっかけになったのは、いつものように私が彼女を海浜幕張駅まで車で送って行き、彼女が降りるのを、何としたことか彼女のご主人に見られてしまったのです。
まったくそんな偶然あるのだろうかと思う本当の(私たちにとってはの)不運。
たまたまその日ご主人は幕張メッセに仕事の関係で来ていたのです。
車から降りて私に笑顔で手を振る彼女の姿から、それとなくおかしいと思っていた疑いが確信に変わったのだそうです。
ご主人の怒りは、それはそれは激しいものでした。
私のほうは、その段階ではまだご主人の知るところとなったことを知らないでいた訳です。
その夜携帯に彼女から着信があり、そんな時間にかかってくるはずはなかったので、始めはスルーしたのですが(こちらも妻がその場にいたので)、三度目の着信で部屋を移動し電話に出たのです。
すると、彼女ではなく、ご主人の問答無用の「バカヤロウ!」。
そして何とご主人は打ちひしがれた彼女を連れて、我が家にまで来たのでした。
私たちに子どもがいなかったのは不幸中の幸い。
夜通し我が家で二組の夫婦の修羅場が繰りひろげられました。
まあ、私に釈明の余地はありません。
警察に電話したくなるほどご主人の怒りはすさまじかったです(当たり前なのでしょうが)。
二度と会うことは無論、電話もするな、とこれも当然なのでしょうが、凄みのきいた表情と口調で念押しされ、念書を書かされ拇印を押した私でした。
妻も心身ともに疲れきり、翌朝実家へと向かいました。
それでも私は、離婚してでも彼女と暮らしたいとの想いが消えず、会えないだけにより想いは募る日々でした。
かなりたったある日、ためらいにためらった末、「禁断の電話」を昼間かけました。
彼女は出てくれたのですが、「もうこりごり。もう会えない。」と。
私の四十の燃える恋は、こうして失意のうちに終わったのでした。
辛く、悲しく、そして恐ろしく、また妻と妻の両親、私の親には、今日に至るまで身の縮む、そんなエピソードなのでした。