親権に関する情報
親権って、
どんな権利なの?
親権とは、父母が未成年の子に対して持つ、身分上・財産上の監督・保護を内容とする権利・義務の総称です。
未成年の子どもがいる場合、離婚届けを提出する際は
親権者が決められていなければ離婚届が受理されませんので、離婚をする場合は親権を決める必要があります。
また、子どもが1人ではない場合には、それぞれの子どもについて親権者を決めることが必要となります。
親権の種類
親権は大きく分けて下記の2種類に分かれ、双方の権利を持つ場合と、父親・母親が別々に持つ場合があります。
- 身上監護権(しんじょうかんごけん)
- 実際に子どもを引き取り、身の回りの世話をしたり、しつけや教育をする義務です。 子どもの身体に関する監督・保護・育成を行い、精神的教育の責任を負います。
- 財産管理権
- 未成年の子どもに財産がある場合、その財産を管理し、権利や義務などの法律行為を子どもに代わって行う権利です。
- 親権者の決め方・基準
-
親権者の決め方は、当事者同士で話し合いで決められます。
話し合いで決まらない場合は、一般的に離婚調停で
「親権者の指定」の申し立てを行います。
調停では、母親・父親のどちらを親権者とした方が子どもの幸せや福祉につながるか、といった点が主な基準となります。- 1.子どもの年齢を考慮した基準
-
小さい子ども、特に乳幼児の場合は母親とされることが多く、
また、兄弟姉妹は一緒に育てるという基準があります。
子どもが15歳以上であれば、子どもの意思が尊重されます。 - 2.生活環境の変化
- 子どもの生活が大きく変化しないよう、最小限に抑えることが基準となります。たとえば、父親と母親のどちらの方が長い間生活を共にしているかなど、子どもの普段の生活環境が大きく関わってきます。
- 3.父親・母親双方の事情
- 父親・母親が身体的・精神的に健康であるかを比較されます。また、家庭環境やどちらが監護に対して真摯であるかなど、双方の事情が主な基準となります。
- 親権を持たない場合の
権利、面接交渉とは? -
親権(監護養育権)を持たない一方の親と未成年の子がコミュニケーションを持つことを、面接交渉といいます。
そして、面接交渉を行える権利を面接交渉権といいます。
面接交渉の具体的な日程や方法などは、父親と母親の話し合いで決定されますが、話し合いでまとまらない場合は、家庭裁判所に調停の申し立てをし、面接交渉に関する取り決めを行います。
- 離婚後、親権者の
変更はできるの? -
親権は、家庭裁判所に申し立てをし、
許可をもらうことで変更することができます。
ただし、親権の変更は現実的には大変難しく、きちんとした理由がない場合はお互いが合意していても変更が認められるとは限りません。
解決への第一歩は
確かな調査と証拠から
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